3丁目の猫

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中国の純国産スパコンが初の世界1位の衝撃。中国が最初にエクサスケールに到達してしまう可能性も

スパコン、純中国製が初の世界1位 速さ「京」の10倍 

米国の専門家らからなる国際チームは20日、世界のスーパーコンピューターの計算速度ランキング「TOP500」を発表した。中国が国産技術で独自に開発した新型機が初の1位で、日本の「京」より約10倍速かった。2位にも中国が入った。3位と4位は米、京は5位となり、日米欧が上位を占めてきたスパコン勢力図は大きく変わった。

 中国の新型機「神威太湖之光」は1秒間に9.3京(京は1兆の1万倍)回の計算速度を達成、2位の「天河2号」より約3倍速かった。

 トップの新型機は、心臓部となるCPU(中央演算処理装置)は中国製だった。中国は2000年以降にCPUの独自開発に着手し、米国留学組などの貢献もあり技術力を磨いてきた。世界最速スパコンの開発は国威発揚の手段でもあり、研究投資も大きいとみられる。

 東京工業大学の松岡聡教授は「ハードやソフトとすべての技術が大きく進歩し、日米に肩を並べた。今後、技術を海外に輸出する可能性も十分ある」と評価している。

 スパコンは国家の科学技術水準や企業の競争力、軍事力にも大きく影響する。米国は18年にも中国の新型機に並ぶ新型機を3台稼働する予定だが、中国は20年にもさらに10倍速いマシンを計画中という。専門家からは「中国は明らかに我々よりも優勢だ」(米テネシー大学のジャック・ドンガラ名誉教授)との指摘もある。

 日本は20年の稼働をめざす京の後継機を開発中だが、世界ランキングの1位は目指していない。日本の進むべき道は「幅広い分野での使い勝手の良さだ」と松岡教授は話す。

日本経済新聞 2016/6/20 20:37

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ20IOC_Q6A620C1TI1000/

 純中国製のスパコンが世界1位を取ったとのニュースがありました。

 以前、中国が1位をとった「天河2号」というスパコンには、インテル製が使われていましたが、今回は純中国製とのこと。

jp.wsj.com

 

おはよう寺ちゃん活動中より

 純中国製のスパコンということで気になって調べていたら、文化放送のラジオ番組「おはよう寺ちゃん 活動中」でこのことが取り上げられていましたので内容をまとめました。

  • スパコンがなぜ大事かというと、医療・食料・エネルギーが劇的に変わる。エネルギーフリーとか、食料がいくらでも生産できたり、人間が不老になる可能性がある。
  • エクサスケールのコンピューターが出来たときに、次のスパコンは、スパコンでないと開発できない。人間では無理。
  • 最初にエクサスケールに到達した国が常にリードすることになる。この時点で2位以下だった場合、永遠に追いつけない。2位ではダメ。スパコンの処理速度がが国力になる。
  • 日本は主に民間がやっている。国が動かないといけない。
  • このままではエクサスケールに最初に到達するのが中国になってしまう可能性がある。
  • 中国のスパコンは早いし省エネになっている。「TOP500」の1位と2位が中国のスパコン。さらにTOP500にランクインした台数においても、中国がアメリカを抜いてトップになった。

 中国:167台
アメリカ:165台
日本:12台

参考;

スーパーコンピュータTop500、初登場の中国「神威太湖之光」がダントツ首位に 日本の「京」は5位 - ITmedia ニュース

 スパコンは2位ではダメ

 「天河2号」で1位を取ったときは、「中身は国産じゃないじゃん」、なんて言われていましたが、中国が、どこよりも先にエクサスケールにたどり着いてしまうかもしれないところまできていたことに驚きました。

 軍事利用され恐ろしいことになりそうな予感がします。

 なんとか日本が最初にエクサスケールに到達するよう国を挙げて開発してもらいたいです。